【テレワーク】
ポケットWi-Fiを選ぶ際の5つの基準?

新型コロナウイルスの影響で、企業はリモートワークを取り入れていることが多いことかと思います。
リモートワークにいきなり変更になった際など、Wi-Fiがないと仕事になりません。
自宅にWi-Fiがある際でも、家で仕事は捗らないと感じる方も多く、外で仕事をしたい人にはWi-Fi環境がないとそれも難しいでしょう。
そこで、「リモートワークに適しているポケットWi-Fi」とはどんなものなのか?
レンタル用ポケットWi-Fiを選ぶ際の基準や価格帯などをご紹介いたします。
目次
ポケットWi-Fiの選ぶ基準とは?
1.データ容量は利用目的に適しているか?
ポケットWi-Fiには、「契約期間にデータ使用容量の上限を定めているもの」と「契約期間は無制限に使えるもの」の2種類があります。
「契約期間にデータ使用容量の上限を定めているもの」は、日単位や月単位で利用可能な上限容量が定めてあり、これを超えると速度制限になってしまいます。
その分無制限より安く抑えることができますが、リモートワークとなるとZOOMなどでオンライン会議を行うこともあると思いますので、上限の利用容量を超えていないかを気にしながら仕事をすることになるので、あまりおすすめはしません。
リモートワークには、「契約期間は無制限に使えるもの」がおすすめです。
なぜなら、リモートワークで使うデータ使用量は、オフィスで使っていた使用量よりも多くなる場合が多いからです。
主に
・web会議
・遠隔サーバーアクセス
・ファイルのダウンロード
・添付ファイル付きメールの送受信
が、より多く発生しやすいからです。
上記の行為は通信回線に負担をかけるため、より多くのデータ利用に繋がってしまいます。
「ファイル等も用いず、web会議もしない」という方は上限のあるポケットWi-Fiでも大丈夫ですが、リモートワークでその様な働き方は稀だと思われます。
料金は「契約期間にデータ使用容量の上限を定めているもの」に比べると割高になってしまいますが、気兼ねなくデータ通信を行うことができるので心配になることはありません。
最近までオンライン会議はあまりなかったのに、今月は急増してしまい速度制限になりそうな場合も出てくると思いますので、無制限にしておくのが無難と言えるでしょう。
しかし、一番ベストなのは、毎月自分がどのくらいのデータ容量を使用しているのかが把握することです。
その利用量に合ったデータ容量のポケットWi-Fiを選ぶことができれば最適です。
データ容量の目安(1GB)
動画視聴(HD画質) | 約1時間 |
---|---|
添付ファイル付きメール | 送受信約1,000通 |
ZOOM音声通話 | 約24時間 |
ZOOMビデオ通話 | 約1時間40分 |
LINE音声通話 | 約40時間 |
LINEビデオ通話 | 約3時間 |
約2時間 | |
約18時間 | |
webページ閲覧 | 約2,300回 |
2.利用予定の場所は回線エリア内か
レンタルできるポケットWi-Fiによって、利用する回線が異なります。
利用予定場所が自宅なのか、もしくは外の他の場所なのかをまずは決めておく必要があります。
回線エリア内でないとWi-Fi接続ができないので、レンタルはしたは良いものの使えないのでは意味がありませんので、まずは利用予定場所が回線エリア内であるのかを確認する必要があります。
通信会社各社ではサービス提供エリアマップをホームページで公開しています。
3.利用予定の期間に合っているか?
レンタルできるポケットWi-Fiには、利用することができる期間が定められていることがあります。
中には1日だけのレンタルや週ごと、月ごとなど様々な利用期間コースが存在します。
ご自身の利用予定期間を把握した上でレンタルすることをおすすめします。
長い期間のレンタルであれば、月々の利用額は安く感じるかもしれませんが、長く使う予定がないのであれば総合的に見ればより高い費用を払っていることになっているかもしれません。
4.業務円滑化のための通信速度
リモートワークで重要視すべきものの一つにポケットWi-Fiの通信速度があります。
想像してみると分かりやすいですが、例えばひと昔前では普通であった「3G回線」は当時は速度が遅いと感じることはなかった方が多いと思いますが、「4G回線」が現れ、それに慣れていると「3G回線」は通信速度が遅いと感じます。
同様に、通信速度が遅いとストレスになることも多いにありますが、それよりも仕事の効率が下がります。
本来取られるべきではなかった時間や労力が通信速度が原因で、失ってしまいます。
自宅や好きな場所で仕事ができるというのにも関わらず、通信速度が遅いことで全然仕事が捗らないという環境は避けるべきことです。
また、通信速度が速いポケットWi-Fiほど利用料金が高くなってしまうことは免れませんが、仕事の効率を考えればその分時間も浮きますので、より速度が速いものを選ぶことをおすすめします。
(例)
ファイルダウンロード時間の比較
ファイルサイズ | 56kbps | 1Mbps | 10Mbps | 50Mbps |
---|---|---|---|---|
1MB | 約3分 | 約9秒 | 約1秒 | 約1秒 |
10MB | 約30分 | 約1分30秒 | 約9秒 | 約2秒 |
100MB | 約5時間 | 約15分 | 約1分30秒 | 約17秒 |
1GB | 約48時間 | 約2時間30分 | 約15分 | 約3分 |
「通信速度は速ければ速いほど良い」が結論です。
ファイルダウンロードはリモートワークでは頻繁に行うものなので、その度に長い時間がかかってしまうことは業務効率を下げます。
通信速度は速いに越したことはないので、最大通信速度をプロバイダーのホームページ等で確認してから選ぶようにしましょう。
5.WPA2(AES方式)の暗号化に対応しているか
リモートワークでは、重要書類の扱いが伴うため高度なセキュリティの下で仕事を行う必要があります。
ポケットWi-Fiはパソコン、もしくはスマートフォンなどの接続機関とデータ送受信を行います。
電波の暗号化には暗号化キーが使用されます。
「WEP方式」「TKIP方式」「AES方式」の3種類がありますが、それぞれ暗号化の方法とセキュリティの強さが違います。
暗号化方式
WEP:暗号化キーは固定で変更されない
TKIP:一定時間で暗号化キーを変更する
AES:通信中に暗号化キーが自動的に変更し続ける
WEP方式が一番セキュリティが弱く、AES方式が一番セキュリティが強いものになります。
現在、レンタルできるポケットWi-Fiは余程古い場合を除き、AES方式が使用されているため、あまり気にする必要がありませんが、レンタル前に確認だけは行ってください。
まとめ
・利用予定場所が回線エリア内であるかを通信会社各社のホームページで確認してから検討する。
・データ利用量が無制限のものがリモートワークには適している。
・利用予定期間を把握して、それに合うポケットWi-Fiを契約する。
・通信速度は速けば速いほど良い。
・AES方式の暗号化キーを使用しているポケットWi-Fiを選ぶ。
大は小を兼ねるではないですが、料金が高いポケットWi-Fiの方が色々な面において得です。
一番は仕事効率を考えて速度が速いポケットWi-Fiをレンタルすることをおすすめします。
ダウンロードやアップロードが遅くてストレスが溜まったり、他の業務にも支障が出るくらいであれば少し高い料金でも総合的に考えると良いのではないでしょうか。